ENGLISH
Towards Sustainable Development of our Earth System

研究・開発協力

海洋物理学における世界最先端の知見に基づく各種の海洋予測情報をベースとして、海洋関連企業、関連官庁との研究開発を実施しています。

お問い合わせ先

海洋モデルについて


JCOPE2について

本モデルはJapan Coastal Ocean Experiment (JCOPE)と呼ばれるJAMSTECにおけるプロジェクトにより構築された海洋予測システムです。本モデルは(独)海洋研究開発機構における日本南方海域での黒潮蛇行の予測と調査に役立てられてきました。JCOPEは北太平洋、特に黒潮と関連する沿岸流の予測において卓越した成果を生み出した点にその特色があります。
JCOPEプロジェクトは1997年10月に(独)海洋研究開発機構の地球環境フロンティア研究センターの研究グループにより開始されました。
同モデルは入手可能なほぼ全ての観測データ ― 人工衛星、ARGOフロート、各種船舶によるデータ等 ―を用いることにより実験的な海流予測を開始、この予測情報に対して現場観測データを照合することにより継続的な精度検証を行い、度重なるモデル改良を通じた精度向上に努めた結果、長期の気候変化予測のために用いる大気・海洋結合モデルの改良に対しても極めて大きな貢献を果たしています。
JCOPEはプリンストンオーシャンモデル(POM/POMgcs)を基に構築されています。日本周辺域においては水平1/12度・鉛直45層の高解像度のモデルが、ベースとなる1/4度・鉛直21層の広域低解像度モデルに組み込まれています。前者は、北西太平洋北緯12度~62度・東経117度~180度の範囲をカバーし、広域モデルとの境界条件においてはone-way nesting method(Guo et al.,2003)を用いて運用しています。
同モデルは、日本南方海域における黒潮の3つの特徴的な流路を解析することに成功いたしました(Miyazawa et al.,2002)。
一般的に黒潮は、大蛇行、中蛇行、そして沿岸寄り流路の3パターンのコースをとることが知られています。これらにおいて詳細な流路の予測、特に蛇行の予測に大成功をおさめました。
下図は東経138度線に沿ったモデル予測の結果とADCPデータの比較です。


(JCOPE 2004/08/31-2004/09/01)
(ADCP 2004/08/31-2004/09/04)

▲ページトップへ

FIOについて

FIO(Forecast Indian Ocean)海洋モデルは、プリンストン・オーシャン・モデル(POM)を基に構築されています。同モデルの水平解像度は全インド洋にて10km格子を実現しており、鉛直方向ではJCOPE同様45層の表示が可能となっております。 FIOではインド洋において入手可能な全ての観測データを3次元変分法データ同化手法を用いて再現しております。
下図は、FIO &rsquoのインド洋海流変動の極めて高い予測再現性を示しています。

▲ページトップへ

FGOについて

FGO(Forecast Global Ocean)海洋モデルは、全地球を包含する海洋予測データとして世界初の商用データ提供を実施しています。同モデルの水平解像度は北緯60度より南緯60度に至る水深6,500mまでの海域において約10km格子を実現しており、鉛直方向ではJCOPE同様45層の表示が可能となっております。
一般的には、現業で相当のモデルを運営する法人は、米国海軍、英国海軍関連機関他の公的機関又は研究機関に限られています。

▲ページトップへ

JCOPE-tについて

JCOPE-t海洋モデルは、日本縁辺部を包含する1/36度の超高解像度のデータです。
沿岸部においては潮汐や風成循環の影響が強く、左記の要素以外にも河川による淡水流入についても考慮されています。
データは1時間単位となっており、数日先に至る海底までの水温、塩分、潮流、水位の予測データの提供が可能です。

▲ページトップへ

.
.
.